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メッセージングと標準化

Table of contents

金融メッセージング・サービス

Swiftのメッセージング・サービスは世界中で200以上の国家と地域で11,000以上の金融機関が信頼し利用しています。Swiftは、ユーザーに、信頼性があり、安全で、効率的なメッセージング・サービスを提供するグローバルな金融コミュニケーションの中核をなしています。

当社のメッセージング・サービスは、1977年に、それまでクロスボーダー決済に関連した指示連絡のために広く利用されていたテレックス技術に代わって導入されました。このサービスは、現在もパイオニアとして評価された開始当時と変わらない有意義なサービスで、世界中のコルレスバンキングに従事する金融機関にとって最も重要なコミュニケーションチャネルであり、資金決済、証券、財務、貿易に関する金融メッセージを送信する最も安全で、コスト効率が良く、信頼できる方法を提供しています。

開始以来、Swiftは金融業界と共同で、グローバルな金融メッセージとその自動化を支える標準化のために、主導的な役割を果たしてきました。

標準化したメッセージとレファレンスデータの利用は相互のデータ交換を明確で機械処理しやすいものとし、自動化を簡単にし、コストを削減し、リスクを軽減します。Swiftを通じて、銀行、受託機関、投資機関、中央銀行、市場インフラストラクチャおよび事業法人顧客は、支払の実行あるいは貿易の決済のような共通した取引手続きを履行するために、構造化した電子メッセージによる相互接続が可能となっています。

Swiftはメッセージング・サービス上での秘密保持、完全性、可用性の提供を基本方針としています。

当社は、メッセージデータの不正漏洩を防ぎ、メッセージの正確性・完全性・正当性の確保、メッセージの確実な伝達、可用性の確保を目的とした管理体制と手続きを構築しています。

SwiftNet

SwiftNetの名称で知られる当社のメッセージプラットフォームは、共通基盤によりスムースで安全なコミュニケーションを可能にし、ユーザーに極めて高い効率をもたらします。金融機関は、コミュニケーションの相手が市場インフラ、コルレス先、ビジネス取引先のいずれの場合も金融情報のやり取りに関し、益々複雑で多様化したニーズを持つに至っています。SwiftNetを通じて、当社は現在4種、FIN,InterAct,FileActおよびWebAccessの相互補完的サービスを提供していますが、そのすべてがスムースなSTP処理を可能としています。それぞれのサービスは様々なユーザーの独自のメッセージニーズに対応した異なった利点を提供します。

FIN

FINは当社の全メッセージングサービス中、最も長い歴史を持ちます。FINは伝統的なSwift MT標準によってフォーマットされたメッセージの交換を可能とします。MT標準は多様な業務分野を対象とし、金融業界で幅広く利用され受け入れられています。FINは1電文ごとのメッセージ交換が可能で、また市場インフラストラクチャとその参加者での私製フォーマット電文の交換をサポートします。FINはストア&フォワード方式を採用し、またメッセージコピー、他のユーザーグループへの同報通信、すでに交換したメッセージのオンライン検索など広範な機能を提供します。

InterAct

FINと同様に、 InterActは1電文ごとのメッセージ交換が可能で、市場インフラストラクチャとその顧客の私製フォーマット電文の交換をサポートします。さらに、InterActはストア&フォワード方式、リアルタイム・メッセージング方式、およびリアルタイム照会回答オプションなどの付加価値の高いメッセージ交換ができます。InterActサービスは柔軟なXML言語で表され ISO20022標準に準拠して開発されたMXタイプメッセージの交換ができます。MXタイプの電文の多くはISO20022としてすでに公表されています。

FileAct

FileAct はファイルの転送を可能にします。主として大量の小口決済データ、容量の大きな報告書あるいはオペレーションデータなど巨大なメッセージの集合体の転送に利用されます。

WebAccess

WebAccessにより、SwiftNetのユーザーは標準のインターネット技術とプロトコルを使ってSwiftNet上で利用可能な金融関連ウェブを安全に閲覧できます。

当社メッセージング・サービスへの接続

Swiftのメッセージング・サービスを利用するには、顧客はSwift環境に接続する必要があります。Swiftはユーザーの異なるニーズに対応するため、Swift環境に接続するために数種の異なった方法を提供しています。専用回線経由の直接接続、インターネット経由の直接接続、Swiftのクラウドサービス(Lite2)、または指定した提携先経由での間接接続があります。

顧客が送信したメッセージは、当社専用の安全及び識別技術で認証されます。(ファイルも当社のFileActメッセージサービスを利用することで送信可能です。Swift環境への接続方法はメッセージと同一です。)メッセージが顧客の環境(または顧客の提携先の環境)を離れるときに暗号化されSwiftの環境に入ります。安全に受信者に送達されるまで-当社のオペレーションセンター(OPC)に送信されて処理が行われる間-送信の全行程を通じて、メッセージはSwiftの情報の機密性と情報の完全性への公約に基づき、保護されたSwift環境に留まります。

種々の接続方式と一連の当社接続製品に加えて、Swiftは種々のインターフェースを提供し、ユーザーの内部システムとSwift環境間のスムースなリンクを実現します。当社の種々のインターフェースはすべてSwift環境へのアクセスに必要なSwiftプロトコルに対応し、同時に様々なオプションが、顧客のニーズに応じたサービスと機能を提供します。

すべてのSwiftメッセージング・サービスは、種々の標準およびオプション機能と結合できます。ユーザーはこれらの追加ツールを利用する事により、メッセージングのニーズに応じたSwiftNetパッケージの効率化及び最適化が達成できます。

トラフィックと料金設定

Swiftユーザー・コミュニティは引き続き成長しており、毎年数回にわたり、一日に交信されるメッセージ総量の最高記録を更新しています。メッセージ量とユーザー数の増加は規模の経済性を生み出し、当社は料金引き下げを通じてユーザー・コミュニティに還元しています。

トラフィック増加はユーザーへの料金引下げに大きく貢献するので、Swiftユーザーとメッセージング・トラフィック量が増加するほどコミュニティが受ける利益が大きくなります。当社は大口ユーザーへの固定料金を含め、すべてのユーザーに適した幾つかの料金オプションを提供しています。

標準

金融業界のための効率的なコミュニケーションを可能にします

Swiftは、世界的な金融メッセージングサービスと国際的な金融業務のための共通言語の創造という野心的かつ先進的なビジョンのもと1973年に設立されました。これを実現するため、Swiftは金融メッセージ標準とレファレンスデータ標準の開発と維持の分野で長年にわたり重要な役割を果たしてきました。

標準は、言語及びシステムの境界を越えて、利用者間におけるシームレスかつ自動的な情報の送受信と処理を実現します。標準化された金融メッセージとレファレンスデータを利用する機関間で交換されるデータは特定可能で機械処理に適したものとなり、その結果効率的な自動化、コスト削減、またリスク低減が実現されます。

現在金融機関間では、送金や金融取引のコンファメーションといった共通の業務プロセスについて定型化・電子化されたメッセージが恒常的に送受信されています。金融メッセージの標準化団体であるSwiftのスタンダーズ部門は、これらの金融メッセージのための標準を金融業界と協働して開発しています。金融メッセージの標準は、メッセージに含まれるデータ要素、データ要素の定義とフォーマットの文書化、データ要素が必須か任意か、またどのデータ要素が特定の取引において必須となるかを決定します。同時に、メッセージ受信者に期待される行動や、取引に際して複数のメッセージが使用される際の各メッセージの送受信順序といったことも説明されます。

Swiftのスタンダーズ部門は、レファレンスデータ(汎用コードである共通のデータ項目)を定義するいくつかの標準の登録局(Registration Authority = RA)となっています。登録局は、ISO標準で定義されるレファレンスデータの一貫性確保と利用者コミュニティーの利便に資するアクセス可能な形式でのデータ公表のため、国際標準化機構(International Organization for Standardization = ISO)が指名します。これらの標準には、いわゆる“Swiftコード”として知られる機関識別コードのISO 9362 BIC(Business Identifier Code)、取引所、取引プラットフォーム、規制・非規制対象マーケット、取引報告機関の識別コードのISO 10383 MIC(Market Identifier Code)等があります。登録局でない場合でも、Swiftのスタンダーズ部門はレファレンスデータの作成と導入に貢献しています。一例としては、規制に基づく取引報告においてその必要性が増しているISO 17442 LEI(Legal Entity Identifier)があります。金融メッセージ標準においては、データの明確化のため可能な限りこれらのコードを使用しています。

Swift Standards部門とコミュニティ

Swiftのスタンダーズ部門は、市場慣行の作成と公表のため利用者コミュニティーと協働しています。市場慣行は、特定の業務要件や規制遵守の条件を満たすための、標準の利用方法に関する使用規則と最適な慣行に関する助言です。

また、同部門はいくつかの重要なメッセージ標準のメンテナンス業務も担当しています。国際間の送金、資金管理、貿易金融、為替・資金に利用されているSwift MT 標準もその一つです。Swiftの利用者コミュニティーと共に、Swiftのスタンダーズ部門がSwift MT 標準の年次定例更改を実施し、変化する市場のニーズを標準に反映しています。

ISOとの契約に基づき、Swiftのスタンダーズ部門は二つの公開標準のメンテナンス業務も担当しています。これらは、証券決済と資産サービス業務に使用されるISO 15022、および全ての金融業務プロセスを対象とするISO 20022です。

ISO 20022には二つの役割があります。一つは金融メッセージ標準作成のための標準化された手法という役割であり、もう一つはメッセージの内容としての共通の業界用語の定義と送金、資金管理、為替・資金、カード、証券等拡大する業務分野に対応するためのメッセージの定義という役割です。

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